ファクタリングサービスは売掛債権を買い取る仕組みのことで、売掛金の早期回収ができるのが、債権者にとっての最大のメリットとなります。売掛金は回収までに数週間どころか数ヶ月掛かることもありますから、資金に余力のない会社にとっては、急な支払いの発生が負担になることも珍しくないです。資金調達には借り入れや資産の売却などいくつかの方法は存在するものの、借り入れには審査のハードルがありますし、売却も何度も使える手ではないのがネックです。一方、ファクタリングサービスは会社を経営していると度々発生する、売掛金の債権を買取により売却して現金化する方法なので、資金調達方法として活用しやすいといえます。
ファクタリングサービスはまず売掛金の査定を行い、手数料を差し引いた金額を買取金額として提示して、それに納得次第正式な買取となります。手数料はファクタリングサービスの利益となるものですが、売掛金の回収ができなくなるリスクに備える保険のようなものでもあります。その為、売掛金の買取の際に発生する手数料は決して安くありませんし、2社間ファクタリングともなれば額面の10%を超えるのも普通です。ファクタリングサービスは確かに資金調達に便利ですが、手数料の高さからメインの方法にはならないというのが多くの経営者の考えるところです。
とはいえ、売掛金は発生と回収のタイムラグの開きが大きいので、回収を待てないような状況が発生した時にはむしろ、最も現実的な選択肢になり得ます。